ども

ども
I
ども
(接助)
〔接続助詞「ど」に係助詞「も」の付いたものから〕
活用語の已然形に接続する。
(1)接続助詞「ど{(1)}」に同じ。 …が。 …けれども。

「弓矢をとり立てむとすれ~, 手に力もなくなりて/竹取」「秋来ぬと目にはさやかに見えね~風の音にぞおどろかれぬる/古今(秋上)」

(2)接続助詞「ど{(2)}」に同じ。 たとえ…たとしても。

「法師は, 聖といへ~, あるまじき横ざまのそねみ深く, うたてあるものを/源氏(薄雲)」「この泊り, 遠く見れ~, 近く見れ~, いとおもしろし/土左」

(3)単に上の事柄と下の事柄とを接続するのにも用いられる。

「風吹き波はげしけれ~, 神さへいただきに落ちかかるやうなるは/竹取」

〔現代語では, 「といえども」「行けども行けども」など, 限られた言い方の中でしか用いられない。 「彼といえ~, この暑さにはすっかり参ってしまった」「行け~行け~海岸が続く」〕
II
ども【共】
(1)名詞に付いて, そのものが二つ以上であることを表す。

「者~進め」「犬~」「こまごましたこと~」

〔人を表す場合, 現代語では「たち」にくらべて敬意が低く, 目下の者や見下した意味合いに用いられる。 「野郎~」「若造~」〕
(2)一人称の代名詞に付いて, 謙譲の意を添える。

「わたくし~の責任です」「てまえ~の店では扱っておりません」

(3)人を表す名詞に付いて, 相手への呼び掛けに用いる。

「嫗~, いざたまへ/大和 156」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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